FasとSR-PSOX/CXCL16による感染免疫調節機構の解析
Project/Area Number |
15019051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米原 伸 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00124503)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | 感染症 / 生体機能利用 / 免疫学 / アレルギー・ぜんそく |
Research Abstract |
(1)スカベンジャー受容体活性と膜結合型ケモカイン活性を示すSR-PSOX/CXCL16がグラム陽性および陰性菌の結合と貪食を媒介することを明らかにした。また、SR-PSOX/CXCL16のケモカイン活性を中和する抗SR-PSOX mAbが、ヒト樹状細胞によるバクテリアの貪食を抑制することを示した。SR-PSOX/CXCL16はそのケモカインドメインを介して、樹状細胞を含む抗原提示細胞によるバクテリア等の病原体の取り込みを媒介すると同時に、NKT細胞やT細胞の抗原提示細胞への遊送を媒介することが明らかとなった。 (2)EAE(実験的自己免疫性脳脊髄膜炎)はヒト多発性硬化症のモデルであり、自己反応性Th1 T細胞が誘導する自己免疫疾患である。MOGペプチドを免役することによってEAEを発症させる際に、中和能を持つ抗マウスSR-PSOX mAbを投与した結果、EAEの発症が阻止できた。初回免疫直後のIFN-γ産生阻害、それに引き続くMOGペプチド特異的T細胞の誘導が阻害されていた。さらに、MOG特異的活性化T細胞をマウスに移植することによって発症させるtransfer EAEも抗SR-PSOX mAbの投与で阻止できた。SR-PSOX/CXCL16は初期免疫の確立と活性化T細胞の神経組織への遊送という二つの異なった段階でEAEの発症に深く関わることが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)