ヒト・マラリア原虫の赤血球内寄生を支える膜分子基盤に関する研究
Project/Area Number |
15019066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
森山 芳則 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10150658)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Keywords | 感染症 / マラリア原虫 / 小胞輸送 / NSF / 寄生 |
Research Abstract |
ヒト・マラリア原虫(Plasmodium falciparum)の赤血球内寄生時における原虫外膜系の形成と血球膜への膜タンパク輸送機構を分子レベルで解明するためのプローブを作成した。すなわち、感染赤血球膜のノブ構造にPfNSFとともにerythrocyte membrane protein 1 & 3(EMP1,EMP3)が局在することを証明した。また、感染赤血球膜の細胞質にPfNSFとEMP1を含むエンドソーム様構造が存在すること、この小胞にPfNSFがassociateする事を見いだした。従って、原虫はPfNSFなどの小胞輸送装置を原虫外に分泌し、エンドソーム様構造体を介して、EMP1を赤血球膜まで小胞輸送しているものと考えられる。今後はその各プロセスに関与する因子を同定する予定である。 現在、PfNSFの分泌とエンドソーム様オルガネラ、原形質膜への組み込み過程を可視化することで、輸送過程の全貌を明らかにしようとしている。このためPfNSFFの原虫発現プラスミドを作成した。その輸送過程の可視化にとりくんでいる。 また、PfNSFタンパク質そのもの機能(生化学的性質)を解析するために活性を保持したままのタンパク質を大量に精製できる昆虫細胞発現系を構築した。現在、cell free系での小胞輸送機能を解析している。 今年度までの成果は、タンパク輸送に関与する新しいエンドソーム様オルガネラの発見は、原虫が細胞外に小胞輸送の全装置をおき、輸送していることを示すものである。これはこれまでの「小胞輸送」にはみられなかった新しい概念である。PfNSFと複合体(SNARE複合体)を構成する全要素を明らかにしようとしている。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)