抗原感作樹状細胞免疫で惹起される新規ヒトCD4+T細胞由来HIV-1感染防御因子
Project/Area Number |
15019091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
田中 勇悦 琉球大学, 医学部, 教授 (30163588)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥5,600,000 (Direct Cost: ¥5,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,600,000 (Direct Cost: ¥5,600,000)
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Keywords | HIV-1 / DC / CD4 / cytokine / SCID mouse |
Research Abstract |
AIDS(後天性免疫不全症候群)に代表されるHIV-1感染症の克服は、日本のみならず発展途上国および海外の先進国においても重要で深刻な共通課題である。私の研究グループは、正常ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を移植したヒト/マウスキメラ動物であるhu-PBL-SCIDマウスに、抗原感作したin vitro誘導自家樹状細胞を移植することにより、ヒト型の抗原特異的抗体およびT細胞免疫応答を誘導する実験系の作成に成功した。そして、不活化HIV-1感作樹状細胞で免疫したhu-PBL-SCIDマウスはHIV-1感染に抵抗性を示すことを証明した。本年度の研究では、以下の新たな知見を得ることができた。(1)CD4+T細胞あるいはCD8+T細胞を除去したPBMCを移植免疫して抑制因子産生に必要な細胞検討したところ、CD4+T細胞がないと因子の産生はなく、HIV-1で免疫されたCD4+T細胞が因子の主要産生細胞であること、(2)因子が働く標的である活性化PBMCからCD8+T細胞を除去しても因子の活性には影響がなく、因子の機能発現には混在するCD8+T細胞は必要がないこと、(3)このR5 HIV-1抑制因子を産生する免疫ヒトCD4+T細胞は、in vitroにおいてAPC+HIV-1由来のpeptideで刺激培養することによって産生され、その応答ペプチドはドナーにより異なり、HIV-1のenv、gag、polおよびnef由来の15-merペプチドであることである。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)