東アジア出版初期における中国の拓本・法帖に関する調査研究
Project/Area Number |
15021234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
富田 淳 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 文化財部・列品課列品室, 主任研究員 (20227622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綾部 稲子 独立行政法人国立博物館, 台東区立書道博物館, 研究員
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 拓本 / 中国書跡 / 帖学派 / 碑学派 / 印刷 / 東京国立博物館 / 台東区立書道博物館 / 法帖 / 題跋 / 美術史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、国外にある確かな資料に基づきながら、日本に現存する中国の拓本・法帖について、書誌学的データをも含む総合的な調査を実施し、拓本・法帖に関する基礎資料を作成することにある。16年度の海外調査は、前年度のフランス国立図書館蔵ペリオコレクションに引続き、大英図書館のスタインコレクションの唐拓本を調査した。国内の基礎資料としては、(1)台東区立書道博物館に収蔵される中村コレクションの中から、単帖に関する基礎目録を、(2)東京国立博物館の拓本については、高島コレクションの拓本について、題跋の書写年代・著者を含む基礎目録を作成した。 (1)中村不折コレクションは、文字を有する資料を広範なジャンルにわたって収集したもので、指定品を含むその分量はおよそ16000点に及んでいる。今回はそれらの中から、調査の対象を単帖に絞り、700余件の目録を作成した。 (2)高島菊次郎氏のコレクションは、昭和40年以来、数度にわたって東京国立博物館に寄贈され、その総数は300余件に及んでいる。今回はそれらの中から、41件の拓本について整理を進めた。さらに、巻後に記された題跋に関して、著者名と書写年代を整理した。ただし、題跋に記された字号をそのまま採録し、本名への置き換えはしていない。特定の時期に特定の字号を用いた事例があれば、今後、題跋者の事跡を整理するうえでの参考になると考えたためである。 なお目録記載にあたっては、番号・名称・員数・著者・時代・法量の順とした。「名称」は、一般に通行している名称によるもので、両館での統一はとらなかった。名称の後ろには、題簽や跋文などの伝承に依る採拓年代を付した。厳密な時代判別は、今後の研究に待ちたい。「著者」は、伝承著者の場合も「伝」の注記を加えていない。「時代」は、推定年代を含む原跡(原石)の制作年代であり、採拓の年代ではない。法量は、基本的に拓本の本紙を測定した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)