新聞記述における伝承性と出版物における文化伝播の研究II
Project/Area Number |
15021235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | (財)元興寺文化財研究所 |
Principal Investigator |
五代 雄資 (財)元興寺文化財研究所, 研究部, 主任研究員 (10195927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 忠繁 (財)元興寺文化財研究所, 管理部, 総括研究員 (50210042)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 印刷史 / 新聞史 / 社会経済史 / 保存科学 / 公布式 / 東アジア出版 / 印刷政策 / 印刷技術 / 新聞印刷史 / 公文印刷 / 資料保存 |
Research Abstract |
印刷が地方でも大量に増えたのは、(新聞と教育の普及だけではなく)地方制度の整備によって地方官庁の印刷物が飛躍的に増加したことがあげられる。特に公布式の制度化によって法令を一般庶民に知らしめる必要性から官報や県報といった印刷物が増加したことが大きな一因である。近代化に伴い、次々に生まれる新制度と役所内の文書の増大は、速報性と大量印刷を助長させたと考えられる。 明治18年の地方官庁(長野県公文書)で、一ヶ月に18万枚の印刷枚数が記録されており、多い月では40万枚の印刷記録がある。印刷の種類としては、罫紙、統計類まで含んでおり、使用した紙の種類も和紙から洋紙まで様々なものに印刷をしている。その上、一ヶ月の印刷費用も非常な大きな金額が記載されており、印刷枚数を裏付けている。このように印刷物が明治10年代以降、非常に増えたことから、各地の道府県でも印刷機が必要になったと考えられる。明治10年以降にほとんどの地方で新聞印刷が開始されることから、公文書の印刷が大きな役割を果たしていたことが理解できる。 また、こうした印刷機は高価なため各地の地方官庁で購入したものが、貸与されたとの記録もあり、新聞創設期には、官庁舎内で印刷されていたとの記録もある。 明治期に、これだけの印刷物というのが大量に出回ったのは、これまでの木版印刷が想像以上に多くの印刷を可能にし、大量の和紙生産をも可能にしていたのではでないかと考えている。また、こうしたことが現在における伝承の変化を生み出したと考えている。 その他、近代印刷物に関する保存科学的な資料調査を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)