Fasを介するアポトーシスシグナル抑制による細胞がん化分子機構の解析
Project/Area Number |
15024234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
米原 伸 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00124503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 慶權 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (50303912)
酒巻 和弘 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (20271017)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
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Keywords | 遺伝子 / 癌 / 細胞・組織 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
(1)Fasを発現するが、Fas誘導アポトーシスに耐性を獲得しているOsteosarcoma由来細胞株において、Fas抵抗性を獲得する分子メカニズムを解析し、cellular FLIP (c-FLIP : FADD-like ICE proteaese inhibitor)の発現が必要十分であることを示した。すなわち、c-FLIPの発現をRNAi法によって強く抑制すると、Osteosarcoma由来細胞株OSTやU2 OSがFas刺激に感受性化することを見いだした。しかし、Tリンフォーマ由来細胞株MOLT4では、c-FLIPの発現を抑制しても、Fas感受性を誘導することはできず、がん細胞がFas誘導アポトーシスに耐性を準得するメカニズムとして、c-FLIP以外の分子機構の存在することも示した。 (2)未分化細胞の増殖と維持に必要なレセプターチロシンキナーゼc-kitは活性化型変異ががんを誘導するが、c-kitからの刺激を細胞が受けることによって、Fasの発現が強く抑制されることを明らかにした。また、このときPI3キナーゼからAktの活性化が必須であることを示した。このような減少が、in vivoで機能することは、c-kit変異マウスWvマウスとFasKOマウスを交配させて作製した変異マウスでは、精巣における未分化細胞の減少が抑制されることを見いだすことによって示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)