蛋白導入法および細胞膜透過性ペプチド核酸による蛋白置換癌治療法の開発
Project/Area Number |
15025251
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富澤 一仁 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40274287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 正之 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30273965)
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
|
Keywords | 癌 / 口腔癌 / 蛋白質 / 遺伝子療法 / p53 / アデノウイルス / ペプチド核酸 |
Research Abstract |
直接p53蛋白を細胞内に導入する蛋白質セラピー(11R-p53)と細胞膜透過性ペプチド核酸(PNA)による核局在型アンチジーンセラピーを組み合わせることにより、癌細胞内のp53蛋白を変異型から正常型に置換する蛋白置換願治療法の開発を目的とした研究を遂行し、以下のことを明らかにした。1)p53遺伝子にハイブリダイズする膜透過性PNA(11R-PNA p53)の作製に成功した。2)11R-PNA p53を口腔癌患者から樹立したNOS-1,HSC-3細胞の培養液中に添加することにより、細胞内へ効率よく導入されることを明らかにした。また、同PNAが癌細胞内で核内に導入されることも確認した。3)NOS-1,HSC-3細胞に1μM 11R-PNA p53を導入し、48時間後における内因性p53の発現について、定量RT-PCRおよびウェスタンブロティング法にて検討したところ、有意に発現を抑制していた。4)11R-PNA p53および11R-p53を口腔癌細胞に導入し、48時間後における内因性p53および11R-p53の発現を検討したところ、endogenous p53の発現が抑制され11R-p53の発現が強く認められた。すなわち、p53蛋白の変異型から正常型への置換療法に成功した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)