膵癌に対するMUC1刺激樹状細胞療法の臨床研究―樹状細胞マイクロアレイ解析を含めて―
Project/Area Number |
15025252
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
硲 彰一 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50253159)
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
|
Keywords | 膵癌 / CTL療法 / DC療法 / 臨床効果 / 遺伝子解析 |
Research Abstract |
切除不能および再発膵癌にMUC1-CTLとMUC1-DC併用療法を施行し、その臨床効果を検討した。Leukapheresisにより抹消血単核球を分離、さらに比重遠心法を行った後、プラスチックシャーレで45分間培養し、浮遊細胞と付着細胞に分け、浮遊細胞からMUC1-CTLを誘導、付着細胞からはDCを誘導した。樹状細胞はIL-4およびGM-CSFより未熟DCを誘導、さらにTNF-αを添加して、培養終了24時間前にGMP gradeのMUC1ペプチドで刺激し、成熟DCを誘導した。MUC1-CTLは経静脈的に投与し、DCは大腿部皮内に投与、安全性を確認すると共に、臨床効果や免疫反応について検討した。9例に行い、有害事象は認めなかった。CTL移入細胞数は0.6-5.7x10^9個、DCは3.4-31X10^7個であった。CR1例、NC2例、PD6例であり、CRの1例は48ヶ月無再発生存中である。MUC1-CTLの表面マーカー解析の結果、誘導前に比べ誘導後には、明らかにヘルパーT細胞(32.7→44.6%)および細胞障害性T細胞(17.9→48.3%)の比率が増加していた。未熟DCに比較して成熟DCではCD83(2.7→88.4%)、CD80(42.9→87.3%)、CD86(50.4→99.2%)と有意に増加していた。DCの遺伝子解析では、単球の純度をあげる実験を行い、98%の純度がコンスタントに得られるようになった。現在、健常者1名、膵癌患者2名より単球、未熟DC,および成熟DCを得ており、アレイ解析を行う準備をしている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)