プロテオミクスによる成長円錐からシナプス終末への分子過程の解明
Project/Area Number |
15029218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
五十嵐 道弘 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50193173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 通寿 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40303127)
藤井 博 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90165340)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | プロテオミクス / 成長円錐 / 微小管 / 表面プラズモン共鳴 / SCG10 / リン酸化 / シンタキシン / ミオシンV / アクチン調節蛋白質 |
Research Abstract |
2年目の本年度は、以下の研究を行った。 1)プロテオミクスに基づき、成長円錐に特異的な微小管脱重合蛋白質SCG10が成長円錐に濃縮されていることを確認した。特にそのリン酸化がすべて同様の役割を果たすのか、否かを検討し、S50はリン酸化されても従来の説のように、微小管脱重合能を失わないことを証明した。またtubulin結合能をプラズモン共鳴法を用いて、正確に定量解析することにより、リン酸化は結合の親和性には影響せず、その結合速度を変化させることが可能であることを見出した。 2)成長円錐および成長円錐膜において同定された900種類の蛋白質を分類し、免疫組織化学を行うもの、蛋白質間相互作用を解析するもの、siRNAを行うもの、等に分けた。一部は、免疫細胞化学を行って、成長円錐への濃縮程度に関するインデックスを作成した。 3)成長円錐に特異的な膜結合蛋白質のひとつである、糖蛋白質M6aの結合蛋白質を10種類ほど同定した。これらのうち、特に相互作用が興味深い2種類の機能未知の蛋白質についてさらに詳細に検討した。またこのプローブが細胞内で糖鎖付加の際に細胞内の蛋白質と相互作用しやすいため、現在、糖鎖のない状態での相互作用の解析法を検討した。 4)膜蛋白質で神経の成長に深く関与することをわれわれが数年前に証明したシンタキシンは成長円錐に濃縮されていることがわかった。成長円錐の挙動に関係する0.1-1μMのカルシウムで変化する相互作用として、小胞輸送モーターであるミオシンVとの結合を見出し、詳細に解析した。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)