刺激に応答したmRNA翻訳マシナリーの神経突起への移動と活性化機構
Project/Area Number |
15030216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
武井 延之 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (70221372)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ニューロン / 蛋白合成 / 翻訳調節 / 神経活動 / シナプス / 翻訳因子 / BDNF / 神経栄養因子 |
Research Abstract |
平成15年度は以下の点について明らかにした。 1)翻訳マシナリーの細胞内局在 一連の翻訳因子、開始、伸展、終結の各因子群の脳内分布および細胞内局在を培養神経細胞及び脳切片を用いた免疫染色で明らかにした。ほとんどの因子に関してラット海馬における発現は、ニューロンにおいて強く、グリアでは弱かった。脳内のグリアは静止期にあるので、細胞周期との関連が考えられた。またニューロン内ではシナプス近傍や樹状突起内にも各因子が存在しており、局所的な翻訳調節と蛋白合成を示唆していた。 2)刺激に応答した神経細胞のシナプス部での翻訳マシナリーの活性化機構 シナプトゾーム画分を脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic fact : BDNF)で刺激すると、すみやかな翻訳因子、翻訳調節シグナル分子のリン酸化が認められ、同時に蛋白合成の増強が観察された。さらにまた初代培養神経細胞に刺激を与え、抗リン酸化翻訳因子抗体で免疫染色して可視化し翻訳因子の活性化部位のマッピングを行ったところ、樹状突起での翻訳活性化が見られた。BDNFの産生・放出は脳内では神経活動に依存していることを考えあわせると、以上の結果はシナプス近傍での局所的な翻訳調節が神経活動に応答して起こっていることを示しており、今後神経可塑性との関連という観点から研究を行いたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)