Project/Area Number |
15031211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 正樹 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (10242851)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | オーキシン / 細胞周期 / サイトキネシス / シロイヌナズナ / Myb / 胚発生 / サイクリン / 細胞質分裂 / 転写制御 |
Research Abstract |
(1)シロイヌナズナ3Rmybの逆遺伝学的解析 5個あるシロイヌナズナ3Rmyb遺伝子(MYB3R-1〜MYB3R-5)のT-DNA挿入破壊株の解析を進めた。これらは一次配列の特徴からA-type、B-type、C-typeの3つに分類できる。2つあるA-type 3R-Myb遺伝子(MYB3R-1とMYB3R-4)の破壊により、不完全なサイトキネシスが原因と考えられる様々な発生異常が認められた。またこの表現型は、サイトキネシスに必須なAtNACK1/HINKEL遺伝子の変異をヘテロに持つことにより強化されたことから、A-type 3Rmyb遺伝子の破壊により、その標的遺伝子であるAtNACK1/HINKELの発現が低下したためにサイトキネシスの欠損が起きたとものと思われる。また、C-type 3Rmyb遺伝子の二重破壊株ではA-type 3Rmyb遺伝子の二重変異体によく似た胚の極性形成の欠損を示したが、サイトキネシスは正常であった。一方B-type 3Rmyb遺伝子(MYB3R-2)を破壊すると、接合子(受精卵)の細胞伸長に欠損をもち、胚柄がうまく伸長することができない。このように異なった3Rmybの変異によって異なった表現型が見られている。変異を組み合わせることでそれらの関連を明らかにする必要がある。 (2)3Rmybの過剰発現体の解析 CaMV35Sプロモーターや胚での発現を指令するRPS5A遺伝子のプロモーターを用いて、B-type 3RMyb遺伝子を過剰発現させると、A-type 3Rmybの二重変異体と同様にサイトキネシスに欠損を示し、胚発生の異常が原因と考えられる芽生えの形態異常や双子の出現が認められた。また逆にA-type 3Rmybを過剰発現させた個体では、B-type 3Rmybの変異体で見られた胚柄伸長の欠損を示した。このような過剰発現体と変異体との表現型の関連から、A-type 3RmybとB-type 3Rmybとが逆の働きをする因子であり、アンタゴニスティックに作用していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)