イネの縦方向の伸長を制御する3量体Gタンパク質の機能解明
Project/Area Number |
15031223
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
岩崎 行玄 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (20193732)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 久晴 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (40281042)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | イネ / 3量体Gタンパク質 / シグナル伝達 / タンパク質複合体 |
Research Abstract |
1.イネ3量体Gタンパク質サブユニットの生化学的解析 (1)イネ3量体Gタンパク質は、αβγサブユニットを含む400kDa複合体と、大量のβγ2量体で存在することを明らかにした。(2)GTPγSの存在下では、αサブユニットは400kDa複合体から解離し、Free form (60kDa)を示した。(3)Gαの恒常的活性型サブユニット(QL)を発現する形質転換体から細胞膜画分を調製した。QLは細胞膜画分に蓄積し、かつ、Free formで存在していた(Plant J.38,320-331,2004)(Plant Cell Physiol.,46,381-386,2005)。 2.イネ短粒変異体d11の変異原因遺伝子の同定 イネ優性変異体d1と類似の表現型を示す短粒変異体、d11の変異原因遺伝子を同定した。この遺伝子はCYP724B1と命名され、これまでに見出されているブラシノステロイド生合成に関与するP450(CYP90A, CYP90B, CYP90C, CYP90DおよびCYP85)のうち、CYP90Bに相同性を示した。相補テストにより、野生型D11遺伝子は、d11を相補した。 内在性のブラシノステロイド中間体を定量した結果、顕著に減少あるいは増加している中間体は検出されなかった。そこで、各種中間体を用いたラミナジョイントテストを試みた。6-DeoxoDTと3DTより上流の中間体ではd11のラミナ屈曲が見られなかったが、6-DeoxoTYとTY以降の中間体では、d11と野生型において同程度のラミナ部位の屈曲が観察された。この結果は、新規P450(CYP724B1)は、6-DeoxoTYとTYの供給に関与することを示唆した。以上の結果、イネ矮性変異体d1はブラシノステロイド生合成変異体であり、イネ種子の縦方向の伸長には、ブラシノステロイド情報伝達系が重要であることを明らかにした(Plant Cell,17,778-790,2005)
|
Report
(2 results)
Research Products
(7 results)