分子シャペロン基質認識の分子構造基盤及びメカニズムの解明
Project/Area Number |
15032207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
南 康文 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任教員(特任教授) (40181953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠崎 文夏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任研究員 (00359647)
寺澤 和也 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任教員 (00361569)
吉松 勝彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70376531)
田角 聡志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任研究員(常勤形態) (90359646)
寺澤 和哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 科学技術振興特任教員(常勤形態)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥8,400,000 (Direct Cost: ¥8,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | Hsp90 / Cdc37 / 分子シャペロン / プロテアソーム活性化因子 / PA28 |
Research Abstract |
(1)Hsp90βの遺伝子を二つノックアウトしたDT40細胞(βnull)のα遺伝子を一つ破壊したところ(以下、α+/-βnull)生育温度である39℃における生育速度が、野生株やβnull株に比べて顕著に低下していた。 (2)α+/-βnull株は43℃における生育に関しても、野生株やβnull株に比べて顕著に低下していた。しかし、熱ショック応答について、熱ショック因子であるHsf3の活性化に伴うリン酸化を調べたところ、α+/-βnull株は野生株と同等のリン酸化及びattenuationによる脱リン酸化が認められ、Hsp70の誘導発現についても遜色なかった。 (3)α遺伝子を一つノックアウトした細胞(α+/-β+/+)を作製し、解析したところ、39℃及び43℃における生育がα+/-βnull株と同程度にまで低下していた。 (4)Cdc37を、Raf-1のキナーゼ領域と共にCos7細胞に発現させ、結合領域を探る実験を行った結果、Cdc37のN領域であるとこれまで報告されていたのとは異なり、Cdc37のM領域に結合することが判明した。 (5)Cdc37はダイマーでHsp90に結合することが報告されていたが、キナーゼ領域が存在しないと、一分子のCdc37しかHsp90(ダイマー)には結合せず、キナーゼ領域(即ち、基質)が存在する場合に限り、Cdc37二分子がキナーゼとHsp90と共に複合体を形成することが分かり、キナーゼ分子の成熟過程におけるHsp90とCdc37の役割を探る上で重要な知見が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)