ペルオキシン群の分子動態とペルオキシソーム形成および細胞の制御
Project/Area Number |
15032242
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤木 幸夫 九州大学, 理学研究院, 教授 (70261237)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原野 友之 九州大学, 理学研究院, 助手 (80037275)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥7,200,000 (Direct Cost: ¥7,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | ペルオキシソーム / ペルオキシソーム欠損症 / CHO変異細胞 / ペルオキシソーム形成因子 / 病因遺伝子 / 膜形成 / AAAファミリー / ペルオキシソームの増殖・分裂 / 膜タンパク質 |
Research Abstract |
1)ペルオキシソーム形成機構の解明:PTS1レセプターPex5pの無細胞輸送系を確立した。その系を利用し、Pex5pはペルオキシソームへATP非依存的に輸入され、ATP依存的にシトゾールに輸出されること、AAA-ATPaseファミリーペルオキシンPex1pおよびPex6pがPex5pのペルオキシソームからの輸出に関与していることを明らかにした(投稿中)。また、ペルオキシソーム形態異常変異細胞ZP121に対する相補遺伝子として、ミトコンドリア分裂に関わるDLP1(dynamin-like protein 1)のクローニングに成功、非常に興味深い成果を得た(投稿中)。マトリックスタンパク質輸入装置の最重要因子であるPex14p(Pex5pとPTS2レセプターPex7pのドッキング因子)の分子解剖を行い、N-末側領域でPex5p、Pex13p、Pex19pの3種類が結合すること、コイルド-コイル領域を通して多量体を形成することを見出した。PTS2タンパク質輸送に関し、Pex7pの複合体Pex5pL-Pex7p-PTS2およびPTS1-Pex5pL-Pex7p-PTS2を明らかにした。ペルオキシソーム生合成初期過程(膜形成)に関し、Pex19pが多くの膜タンパク質に対しシャペロンおよび輸送体として機能すること、さらにはPex19pの機能ドメインを明らかにした。 2)RING亜鉛フィンガーファミリーペルオキシンPex10pをユビキチンリガーゼとして同定、その機能としてPex5pの移送調節を検討した。 3)ペルオキシソーム増殖剤核内レセプター(PPARαおよびPPARγ)の核輸送シグナルを、2極性シグナルとして同定した。 4)ペルオキシソーム酵素の1つであるアシル-CoAチオエステラーゼはHIV-1-Nefの結合タンパク質としても知られている。今回、ヒトおよびマウスT-細胞株に発現させたところ(理研・斉藤博士との共同研究)、ペルオキシソームが増殖することを見出した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)