含硫黄金属錯体を活用するπ-電子集積化合物の合成とその機能性の解明
Project/Area Number |
15036205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
佐藤 瀏 岩手大学, 工学部, 教授 (00003872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 智 岩手大学, 工学部, 助教授 (70224102)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ベンゾジチアスタノール / ベントリチオール / ベンゾテトラチイン / ベンゾペンタチエピン / ベンゾポリカルコゲニド / 金属錯体 / ベンゼン環集積化合物 / 超分子化合物 |
Research Abstract |
機能性化合物や生理活性化合物など広く有用性が認められている環状ポリスルフィド類など含硫黄化合物のさらなる機能性の向上を目的として含硫黄金属錯体の反応性を活用してベンゼンなどのp-電子集積化合物の合成に着手した。 1、ベンゾジチアスタノールからの環状ポリスルフィド類の選択的合成 ベンゾジチアスタノールに硫黄源として塩化チオニルを作用させ次いで還元するとベントリチオール類が選択的に得られた。また、塩化メチレン中二塩化硫黄を作用させると不安定なベンゾテトラチインが得られ、塩化硫黄を作用させるとベンゾペンタチエピンが選択的に得られる事を見い出した。 2、ベンゾテルラチアチタノールからのベンゾポリカルコゲニド類の合成 ベンゾテルラチアチタノールに硫黄源として塩化チオニル、セレン源として塩化セレネニルを作用させるとそれぞれ選択的にベンオジチアテルロールおよびベンゾセレナチアテルロールが得られる事を見い出した。 3、ジチアスタノールからのベンゼン環集積化合物の合成 ビフェニルやテルフェニルなどの多ベンゼン化合物のスズ錯体を活用して超分子化合物を指向するベンゼン環集積化合物の合成について健闘を開始した。現在多ベンゼン環金属錯体の合成を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)