14族金属―テルルの動的相互作用による結合変換反応
Project/Area Number |
15036237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山子 茂 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30222368)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | シリルテルリド / ラジカルカップリング反応 / 有機テルル化合物 / コンビナトリアルケミストリー / α-アミノ酸合成 / アミン合成 |
Research Abstract |
最近申請者らは,シリルテルリドを中心とする14族金属テルリドを有機合成へ利用について検討を始めている。そして、すでにトリメチルシリルフェニルテルリドとカルボニル化合物との反応によりα-シリルオキシラジカルが生成し、これがアルキンやイソニトリルなどと反応を起こすことを見出している。反応基質としてイミンを利用できれば、アミン類の有用な合成法になるものと考えられる。そこで、シリルテルリドを用いたイミンとイソニトリルとの反応について検討を行った。しかし、これまで用いてきた、トリメチルシリルフェニルテルリドは全くイミンとは反応しなかった。そこで、種々のシリルテルリドをスクリーニングした結果、新たにトリエトキシシリルフェニルテルリドを開発することで、カップリング反応が速やかに進行することが明らかになった。 この反応は極めて多くのイミンに適応可能であり、いずれも対応するテルルグループ移動型の生成物を与えた。なかでも、環状ケチミンを用いることで、四級炭素中心の構築も可能であることを明らかにした。また、イミン上の置換基としても、多くのアルキル置換基を利用できることを明らかにした。さらに、生成物の活性な炭素-テルル結合の特徴的な反応性を利用することで、α-アミノ酸やα-アミノアルデヒド類へと容易に変換できることを明らかにした。このような特徴から、カップリング反応とそれに引き続く変換反応が様々なアミン類のコンビナトリアル合成に適した方法であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)
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[Publications] Goto, A., Kwak, Y., Fukuda, T., Yamago, S., Iida, K., Nakajima, M., Yoshida, J.: "Mechanism-Based Invention of High-Speed Living Radical Polymerization Using Organotellurium Compounds and Azo-Initiators"J.Am.Chem.Soc.. 125. 8720-8721 (2003)
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