Project/Area Number |
15104002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (S)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
國枝 秀世 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (00126856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小賀坂 康志 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10324386)
田原 譲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10135296)
前田 良知 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助手 (80342624)
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Project Period (FY) |
2003 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥33,930,000 (Direct Cost: ¥26,100,000、Indirect Cost: ¥7,830,000)
Fiscal Year 2003: ¥33,930,000 (Direct Cost: ¥26,100,000、Indirect Cost: ¥7,830,000)
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Keywords | X線天文学 / X線結像工学 / 多層膜ミラー / 気球観測 |
Research Abstract |
硬X線撮像観測により、強い吸収体に隠された活動的銀河核を探査するのが、本研究課題の目的である。 本年度の目標は、10-60keVの硬X線で集光結像する硬X線望遠鏡を開発して、米国NASAとの共同気球実験に備えることと、独自気球のためのシステム構築の準備にあった。 (1)多層膜スーパーミラー硬X線望遠鏡の開発 気球搭載に最適化したスーパーミラーのデザインの開発を進め、それに合わせた反射鏡の成膜を行った。これにより前回の気球実験で用いた多層膜より高いエネルギーで高い反射率を実現できた。これを実証するため、個々の反射鏡の測定実験に続き、組上げた望遠鏡を、高輝度光科学研究センターSPring-8(兵庫県三日月町)の硬X線ビームラインに持ち込み、測定を行った。その結果、30keVで1.3倍、50keVで1.6倍に向上していることが確認された。 これに続き、更に硬X線望遠鏡の開発を進め、2004年5月のInFOCuS第二回飛翔実験に向けて反射鏡の量産が進められた。その結果2004年3月には新しい1/4鏡が完成し、これまでの1/4鏡3台と組み合わせて特性測定をした上で、飛翔実験の行われる米国へ発送された。 (2)独自気球のシステム開発 構造系では、ゴンドラ部分の試作を行い、構造の問題点が明らかになった。8mの焦点距離を確保するための鏡筒の設計を行い、CFRPの成形を発注した。この他、ジャイロスコープなどの姿勢検出系、モーメンタムホイールなどの姿勢制御系を購入、特性測定を行った。 なお、本研究(基盤研究(s))は同じ研究代表者の特別推進研究「硬X線撮像観測による非熱的宇宙の研究」課題番号15001002に引き継がれることになった。
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