Project/Area Number |
15520277
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
方 経民 松山大, 人文学部, 教授 (90279125)
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Project Period (FY) |
2003 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 方位成分 / 分化 / 文法化 / 下位範疇化 / 脱範疇化 / 空間区域 / 概念範疇 / 文法範疇 |
Research Abstract |
本年度の研究実績として、論文を2本完成した。その概要は以下の通りである。 1.現代中国語における方位成分の分化と文法化(論文)(掲載予定) 本稿では、現代中国語の方位成分の形式・意味・機能上の相違を考察した上、中国語における方位成分の分化と文法化を論じたい。古代中国語の方位名詞が現代中国語に至ると、すでに方位語幹と方位語彙に分かれ、また、方位語彙がさらに、方位名詞、方向詞、方向区別詞、方位詞の四つの品詞に分化されていた。方位成分の形式・意味・機能上の分化はその文法化のプロセスにおける非平衡性を反映している-方位名詞は名詞内部の下位範疇化によるものであるが、一方、方向詞と方位区別詞と方位詞はそれぞれ、意味の縮小、転移、一般化による異なる脱範疇化の結果であると考えられる。方位成分の分化及びその文法化は中国語の品詞体系の構図を変えたばかりではなく、中国語の空間表現方法にも重大な影響をもたらした。 2.中国語における空間区域範疇及び表現方法の文法化(論文)(投稿中) 本稿では、まず、上古中国語における空間区域は概念範疇であったが、現代中国語の空間区域は文法範疇になっているということを論証する。その次に、場所名詞の下位範疇化、方位成分の分化及びその文法化、空間区域の次元特徴の形成との三つの視点から、上古中国語から現代中国語にかけて、空間区域範疇及びその表現方法における文法化のプロセスを究明したい。最後に、中国語の歴史における空間空域の範疇化が現代中国語文法に与える影響として、以下の三点を論述する。(1)「零次元地点域/多次元方位域」対立の空間区域文法範疇の形成;(2)中国語の品詞体系の構図の改変;(3)中国語の空間関係の分化及びその文法化の推進。 また、博土論文の改訂出版に向けて、資料収集と執筆も確実に進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)