ヒト未梢血単球の遊走現象を担う新規AGE受容体の同定と機能分析
Project/Area Number |
15590948
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Metabolomics
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
堺 政和 熊本大, 助手 (40346979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 正公 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (10117377)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | AGE / ヒト単球遊走活性 / AGE受容体 / SR-A / RAGE / CD36 / 糖尿病性血管合併症 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
糖尿病血管合併症の発症要因としてメイラード反応後期生成物(AGE:Advanced Glycation Endproducts)が注目されている。病変部に蓄積したAGE構造体はAGE受容体を介して、種々のサイトカインや成長因子の産生亢進などの種々の細胞応答を惹起し、糖尿病合併症の発症・進展に関与している。最近、グルコース以外の中間アルデヒドによるAGE生成が注目されている。蛋白(BSA)をその一つであるグリコールアルデヒド(GA)によって修飾した化学修飾蛋白(GA-BSA)はヒト単球に対して遊走活性を示すことを我々は見出した。しかし、この遊走活性はSR-A、CD36、RAGEなどの既知AGE受容体に対する中和抗体によって阻害されなかったことから、新規AGE受容体の存在が強く示唆された。本研究では、ヒト単球から新規AGE受容体のクローニングを試み、以下の結果を得た。 ヒト単球細胞膜分画から可溶化分画を得て、GA-BSAアフィニティーカラムに結合し、且つ、BSAアフィニティーカラムに結合しない分画を精製する。このサンプルをプロテオーム解析法によって解析した。具体的には、このサンプルを2次元電気泳動を行い、6つのスポットを同定した。これらのスポットを取り出し、トリプシンでペプチドへ分解して、TOF-MASSによる質量分析を行い新規蛋白の同定を行った。現在まで、これらのスポットの分離を独立に繰り返して行っている。現在まで、新規蛋白と考えられる2つの候補蛋白を同定しつつある。また、既知蛋白として、インターロイキン7受容体前駆体、インターロイキン1受容体前駆体などが同定されている。平成16年度は、これらの蛋白を過剰発現して、GA-BSAとの結合を検討して、新規AGE受容体であることを明らかにして行く。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)