Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田野 俊一 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (50282918)
不破 泰 信州大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00165507)
磯本 征雄 岐阜聖徳学園大学, 経営情報学部, 教授 (10029994)
関 一也 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (20361834)
松居 辰則 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (20247232)
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Research Abstract |
昨今,情報通信技術の向上によって,e-Learningによる教育・学習環境の必要性が叫ばれ,様々な教育実践が行われている.しかしながら,大学におけるe-Learning導入の歴史が浅く,多くの大学では,検討すべき課題や整備すべき環境が把握できていない場合が少なくない.そのため,e-Learning導入を一層困難なものにし,結果として失敗に至る事例が数多く報告されている. 本科研では,国内外の調査を踏まえて,e-Learning導入/運用,並びに制度的な要件を整理し,諸問題を明らかにする.具体的には,"e-Learningコンテンツ(教材)・学習環境","運営","制度"の3つの側面から研究を遂行し,e-Learningコンテンツ開発を支援するセンターの設置,e-Learningによる講義を効果的に実施するためのティーチングアシスタントやシステム管理者の設置,e-Learningによる単位取得制度の検討を進めた.本科研の成果は,次のようにまとめられる. [1]e-Learning導入大学の現状調査 国内でe-Learningによる教育実践を進めている大学(院),e-Learningプラットフォームやコンテンツンテンツを開発している企業を主な対象にアンケート調査を実施し,分析した. [2]国内外の先進的e-Learning導入大学の実地調査 【海外】 スタンフオード大学のe-Learning実践センター(SCPD : Stanford Center for Professional Development)と,アリゾナ州立大学のe-Learning実践センター(TBLR : Technology Based Learning & Research)を視察し,e-Learning導入に関する要件を"運用組織","カリキュラム","設備"の3つ観点から整理した. 【国内】 e-Learningによる教育実践を積極的に進める,東北大学(大学院教育情報学研究部・教育部),東京大学(情報学環),長岡科学技術大学(Eラーニング研究実践センター),信州大学(工学部),名古屋大学(情報連携基盤センター),青山学院大学(経営学部)を視察し,e-Learning導入・運用に関するノウハウ,及び組織的な要件を整理した. [3]e-Learningを取り入れた講義のモデル化と実践の在り方と問題点 「講義のモデル化と実践の在り方」をテーマとする座談会を開催し,談話内容をプロトコル分析した.そして,講義のモデル化と実践の在り方を検討し,整理した.
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