東京の暑熱緩和のための海洋深層水導水による東京湾海水面冷却事業のFSに向けた検討
Project/Area Number |
15631008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
一ノ瀬 俊明 独立行政法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (30231145)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 岳彦 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10114662)
井上 元 独立行政法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 総括研究管理官 (70101053)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 東京湾 / 海風 / 温排水 / ヒートアイランド / ミティゲーション / 海洋深層水 / 暑熱緩和 / 環境影響 |
Research Abstract |
東京の暑熱緩和のための海洋深層水導水による東京湾海水面冷却事業に関する有識者を組織しての主な検討結果を以下に示す。 <施設計画について> 取水技術は現段階では問題ない。要素技術にかかる課題については数値シミュレーションで対応できる。導水量、導水温と気温低下との関係についての数値シミュレーションが必要であるが、ヒートアイランド対策としての効果は、空間スケールによって解釈が異なってくる点に注意が必要である。 <環境影響について> 東京湾は総量規制を実施しており、深層水に含まれる栄養塩類をそのまま放水できず、ある程度の水質浄化対策が必要である。赤潮の発生に重要なミネラル分や鉄分についても除去が必要となる。冷水が低生生物に与える影響についてはほとんど知見がなく、冷排水の影響が顕著との報告もある。深層水および東京湾の物理・化学・生物学的特徴を把握するとともに、周辺部の土地利用や漁業などの海域利用実態の現況把握が必要である。温排水による水温影響についても数値シミュレーションによる評価が必要であり、そのために河川、下水道を含め、流入水温、水量の把握が必要である。 <漁業について> 当該冷却事業の実施には、漁業者の理解と協力が必要である。そのためには水質の改善効果、漁獲の向上効果を提示していくことが必要である。 <その他> 放水先選定に当たっては、埋立地を考慮し、港湾事業との連携を重視すべきである。また、東京湾よりは面積の小さな大阪湾などで検討する価値がある。需要と効果がともに期待できる。予備実験として、水深50mより揚水し、表層に放流する基礎実験を行うべきである。 <問題点> 東京湾への大規模廃熱主体である電力会社の協力が得られなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)