Project/Area Number |
15650039
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sensitivity informatics/Soft computing
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
岡本 誠 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (90325887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 哲雄 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (40343389)
伊藤 精英 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (90325895)
秋田 純一 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (10303265)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 視覚障害 / 空間認識 / CyARM / サイアーム / 共同触覚 / 外出支援 / 感覚代行 / 歩行支援 / ユーザインタフェース / インターラクション / 情報デザイン |
Research Abstract |
本研究は、視覚に障害を持った人が外界の印象を直感的に認識できる装置がないことに着目し、視覚以外の感覚を用いた全く新しい空間印象認識装置について研究した。前年度は、空間情報(距離・方位)や物体情報を抽象化した記号(音、点字)で伝えるのではなく、腕の向き・腕の屈伸などに働きかけ、外部の印象を非接触で直感的に利用者に伝達する装置(CyARM=サイアーム)を開発した。 本年度は、前年度までの研究成果を踏まえ、装置の小型化を行い評価機を用いた実証実験を行った。 1)装置の改善:センサ部と駆動部を分離した評価機(CyARM L2)を開発した。これは、ユーザが装置を保持しやすく、駆動部のノイズがセンサに影響を与えない効果がある。 2)ユーザインタフェースに関わる実証実験:物体の存在感、相対距離感、追歩行、日常環境での歩行の各実験を行った。(1)物体の存在感実験では、視覚を遮断した被験者は、ランダムに提示される前方の物体を、ほぼ正確に認識することが確認できた。(2)追歩行実験では、動的な対象を追跡する能力の評価実験を行った。このタスクは難易度が高く追跡を失敗するケースもあったが、計測距離や探索範囲を状況に応じて能動的に制御する機能が必要などの知見が得られた。(3)日常生活環境での歩行実験:箱や椅子の障害物、階段などの構造物をCyARMで識別して所定のゴールまで移動できるかを試した。手に伝わる感覚と実在物の関係を認識するにはある程度学習が必要であるが、階段を「がさがさしたもの」と認識するなど特徴を触感している状況は確認できた。また、ワイヤーの巻取り速度の遅延が、物体の方位を特定に誤差を生じさせることも分かった。 3)成果の発表 国内外の論文発表(海外査読付き論文発表3件、国内査読付き論文発表1件、国内口頭発表1件)特許申請:2件、メディア(雑誌、新聞)掲載:3件、テレビラジオ放送:3件
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)