携帯型位置測定末端を用いた交通空間での人間行動測定のための基礎理論の構築
Project/Area Number |
15650048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Statistical science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桑原 雅夫 東京大学, 国際・産学共同研究センター, 教授 (50183322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 伸治 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50355913)
井料 隆雅 神戸大学, 工学部, 助手 (10362758)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 位置測定 / GPS / PHS / 携帯電話 / 交通調査 / 行動調査 |
Research Abstract |
本研究では,位置測定機能を持つ携帯型端末を用いて測定された時空間位置情報データから交通行動に関する情報を得るための手法に関する包括的な理論を構築することを目指している.昨今の技術進歩により,歩行者が容易に所持できる位置情報端末を用いて歩行者の時空間位置情報を得ることが可能になった.一方,時空間位置情報はあくまでも物理的位置の情報にすぎず,この情報を人間行動の情報に変換するためには何らかの方法論が必要となる,本研究では,この方法論についての基礎理論を構築することを行った. 本研究は大きく分けて3つからなる.1つは「位置測定情報から使用交通機関を推定する手法の開発」もう1つは「位置測定情報と既存知識の併用による行動推定の手法に関する理論的定式化」のこりの1つは「区間推定法による行動推定の精度評価」である. 1つめの研究は位置測定情報から行動を推定する手法論の一例を構築するものである.この研究では,利用者行動に関する既存知識をどのように表現し,どのように位置情報と比較するかの方法論を,列車が錯綜する都市の高速鉄道上における列車選択行動の測定手法を例として構築した. 2つめの研究は,1つ目の研究を行う際に用いた概念である「既存知識」を一般化し,「既存知識」と「測定情報」をどのように結合して利用者行動を推定すべきかを,より一般的な理論としてまとめた上で分析したものである.この研究では「利用者行動」は「既存知識」と「測定情報」の両方を満たすのが理想である,とまず定義し,これを制約つき最適化問題として定義し,その特性を分析した. 3つめの研究は,知識や測定の不完全性についてより柔軟性の高い対処法を提案するものである.推定結果に幅を持たせることによって結果の信頼性を評価する手法を開発し,それを歩行者の行動分析に応用して評価することを行った.
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)