難治てんかん原性病巣としての「皮質形成異常」の分子病理学的診断基準の確立
Project/Area Number |
15650062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 均 新潟大学, 脳研究所, 教授 (90206839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿田 明美 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (80281012)
佐藤 俊哉 新潟大学, 脳研究所, 助手 (90359703)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 難治てんかん / 皮質形成異常 / 分子病理 / てんかん外科 / DNAチップ / 動物モデル |
Research Abstract |
1.研究目的 てんかんは人口の約1%もの人を苦しめている精神神経疾患であり、その病態と病因の解明は医学的にも社会的にも重要な問題である。近年、難治性てんかん患者における外科的脳切除が広く行われるようになり、その切除組織についての病理組織学的知見が蓄積されるにつれ、大脳皮質の発生異常、特に神経細胞の移動障害を含む局所病変が、てんかん原性病巣となり得ることが指摘されてきた。そのようなことから、これらてんかん原性切除組織の組織病理学的背景を明らかにし、その病態を形成する分子・細胞病理学的実態を明らかにするべく研究を行った。 2.研究結果 当該研究期間を含め、これまで経験した計173例の外科切除例について、詳細な組織病理学的解析を行った(研究発表:参照)。そこでは、皮質異形成(cortical dysplasia)に代表される発生異常が表現されており、これらが病態形成基盤をなすことは間違いないと考えるに至った。しかしながら、それだけではphenotype発現には充分ではなく、実はグリア細胞、特にアストロサイトが担う役割が重要である可能性に思い至った。つまり、これまで神経細胞の機能ばかりが注目されがちではあるが、ニューロン-グリア連関、glial signal transmissionが重要ではないかとの仮説を思考するに至った。 これと平行して、方法論的には、DNAチップを含めた分子病理学的方法論に加え、蛋白発現解析手技を確立した(研究発表:参照)。 3.まとめ 当萌芽研究期間に蓄積した切除脳凍結組織は、充分な数と症例のvarietyを得るに至った。上記、組織検索とそこから思考された仮説は、てんかん原生病変の分子病態機序を解明する上で、極めて重要なものである。当萌芽研究によって、今後、大規模・多角的研究を展開する上で、不可欠かつ重要な成果を得ることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)