視覚障害者の為に仮想現実感立体音響ガイドを用いた市街地歩行支援システム
Project/Area Number |
15650114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
打浪 清一 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00029240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 香 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (60315174)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 視覚障害者 / 歩行支援 / 赤外線通信機 / 3次元立体音響 / ワイヤレスヘッドフォン / 交差点信号 |
Research Abstract |
視覚障害者が市街を歩行するとき、健常者のようにきょろきょろと自分の周囲を見回して、現在位置や、周辺の様子を知りながら出歩けると便利である。そこで、3次元立体音響を用い、周辺の建物や、信号機の変化の様子が、夫々存在する方向から、リアルタイムで聞こえて来るシステムの開発を行った。仮想現実感の3次元音響技術を用い、交差点では、前方の信号の色の変化を前方から、横方向の信号の変化を横方向から聞こえるように音源を定位させる。そして、これを試作した赤外線送信機で、信号機の信号の変化に同期させて各信号機の側から送信する。視覚障害者は、指向特性を前方に制限した赤外線ワイヤレスヘッドフォンを用いて、その情報を受信する。前方を向いた時は向かいの信号機の状況が前方から聞こえ、横の信号の状況が横から聞こえてくる。横を向くと、横の信号機の信号の状況がそちらの方角から聞こえてくる。 試作器では、条件が良ければ40m,最低でも19m以上離れても受信可能だったので、片側2車線程度の交差点では使用可能である。また指向特性を調べたが、向きがずれると受信できず、信号機の方角が正しく認識出来た。方向認識については、前方からの音源が少し分かりにくく、前方からの音量を左右より少し大きめとすることで、方向分離が可能となった。信号機の情報に就いては、青に変わったときは、今信号が青に変わりました。これから渡っても安全です。と流し、30秒後には、青信号になってから、30秒経過しました。今から渡り始めると、途中で信号が変わりますので、次の青信号を待ちましょう、と言うようにリアルタイムで流すことにより、渡りやすいシステムに出来た。その近辺にある百貨店の名前や、現在の催し物もそちらの方角から聞こえてくる事により、周囲の状況を把握しながら歩行する事が可能となった。本研究は実現可能性研究であったが、次に実用化開発研究に進む必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)