日本の身体技法を素材とした体育と保健のクロスカリキュラムと教材の開発
Project/Area Number |
15650125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
久保 健 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60125698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
数見 隆生 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30006465)
原田 奈名子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (70181021)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 身体技法 / 体育 / 保健 / クロスカリキュラム / 教材づくり |
Research Abstract |
本萌芽研究において第二年目(平成16年度)に行った研究は次の通りである。 1.第一年目に作成したクロスカリキュラムと教材づくりの構想に基づいて、「入り口教材」の授業実践としては、(1)「からだにある穴さがし」と(2)「生きている証拠さがし」(そのバリエイションとしての「誰の手?」)の授業実践にとり組んだ。また、それらの入り口から入った「典型教材」の実践としては、(3)「体温」、(4)「息(呼吸)」、(5)「脈(心臓、血液循環)」、(6)「からだの感覚」等の授業実践にとり組んだ。これらの授業の中では、体育と保健をクロスさせるために、「持久走」、「体ほぐしの運動」、「マット運動」等にも合わせてとり組んだ。 その結果、これら子どもにとって目で見え手で触れる世界を探検する「入り口教材」を導入とすること、また、そうした複数の入り口から入って結節点を結んだ「典型教材」について見える世界(実感できる世界)と見えない世界を往還しながら授業を進めること、しかもそこでは、「からだのつくり・しくみ・はたらき」についての理論的学習と運動することを通しての実技的学習を結びつけること、等において、従来の体育や保健の授業では得られなかった教育効果をあげることができることがわかった。 2.第一年目に引き続き、内観的身体技法、二軸感覚に基づく身体操法(ナンバ動作)、アレキサンダーテクニークなどの身体技法の習得のための講習会に取り組み、それを、授業実践において特に理論的学習と実技的学習を結びつける教材づくりの素材として応用した。 3.「典型教材」の教材・教具づくりにおいては、目で見、手で触れることのできる映像教材や実物教材を購入・作製して活用した。 4.「典型教材」の授業実践の中で、ある教材の授業展開の中で他の教材の授業展開との重なり合いが生じてきた。そこから、このカリキュラムと教材の開発のストラテジーの第一段階を「入り口教材」、第二段階を「典型教材」とすると、「典型教材の内的統合」という第三段階の課題が見えてきた。残された「入り口教材」と「典型教材」の授業実践による検証、また、第三段階以降のストラテジーの開発が今後の課題である。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)