キレート化合物による骨格筋遺伝子導入法の開発:スポーツ科学への応用
Project/Area Number |
15650133
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sports science
|
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
大野 秀樹 杏林大学, 医学部, 教授 (00133819)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 嘉哲 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70231545)
木崎 節子 杏林大学, 医学部, 助教授 (00322446)
井澤 鉄也 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70147495)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
|
Keywords | 骨格筋 / 遺伝子導入 / キレート化合物 / EDTA / 遅筋 / 遺伝子ドーピング / カルシニューリン / グリーン蛍光タンパク質 / 骨格筋肉 |
Research Abstract |
われわれは、骨格筋細胞や組織に大きなダメージを与えることなく、遺伝子導入の効率を高めることができる遺伝子導入促進剤およびそれを含む遺伝子導入用組成物の国際特許取得のため、2004年9月10日に国際公開した。 すなわち、カルシウムイオンおよび/あるいはマグネシウムイオンを捕足する物質が、遺伝子導入効率を高めることを見出した。さらに、本研究は、遺伝子導入を望む外来遺伝子を含み、遺伝子導入される動物の骨格筋細胞中で外来遺伝子を発現することができる組み換えベクターと遺伝子導入促進剤とを媒体中に含む遺伝子導入用組成物を提供する。遺伝子導入促進剤は、カルシウムイオン/マグネシウムイオンを捕足する物質からなる。つまり、カルシウムイオン/マグネシウムイオンのキレート化剤が好ましい。たとえば、EDTA、CyDTA、DTPA-OH、EDDP、およびHDTA、ならびにこれらの塩(好ましいのは、ナトリウムやカリウムのようなアルカリ金属塩、複数のカルボキシル基の一部が塩になっているものを含有するもの)である。これらのうち、EDTAは細胞や組織へのダメージが軽微であり、医薬品としてすでに認可されているものでもあるので、最も望ましい。なお、カルシウムイオン/マグネシウムイオンを捕足する物質としてキレート剤は好ましいが、必ずしもキレート剤に限定されず、両イオンを捕足できる物質であれば他のものでもよい。 本研究により、遺伝子導入促進剤は、骨格筋細胞や組織に大きなダメージを与えることなく、遺伝子導入の効率を高めることができる。遺伝子導入促進剤の存在下に遺伝子導入を行うことにより、細胞や組織に大きなダメージを与えることなく細胞への遺伝子導入効率を向上させることができるので、本研究は、遺伝子治療の効率を高めることができ、遺伝子治療に有用な遺伝子導入用組成物を提供することが可能である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(15 results)