Project/Area Number |
15651017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丹羽 太貫 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80093293)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 出芽酵母 / 放射線 / DNA2本鎖切断 / ゲノム不安定性 / 相同組換え検出用株 / HO endonuclease / DT40 / p53 / S.pombe / ゲノム不安定性誘導 / 遅延突然変異 |
Research Abstract |
分裂酵母を用い、部分重複をもつUra4遺伝子の間にG418耐性遺伝子を導入した株を作製した。この株は通常の条件でG418耐性、Ura^-要求性の表現型を示すが、重複部分が相同組換えで突然変異を起こすとG418感受性でUra^+の表現型となる。重複部分が異なる株での自然相同組換え頻度は、重複部位の長さに依存しており、長いものほど頻度が高かった。これらの株に放射線を照射して経時的に解析したところ、相同組換えによる復帰突然変異は、照射後6回から10回の細胞分裂の間は頻度が高いまま推移し、その後に自然頻度にまで低下した。これは放射線損傷が何らかの記憶として細胞に保持され、相同組換え頻度を上昇させつづけていることを示している。この相同組換え頻度上昇が電離放射線損傷特異的なものであるのか、あるいはどのような2重鎖切断でもよいのかを明かにするため、この部分重複Ura4遺伝子に出芽酵母のHO endonuclease認識部位を導入したものを作成した。この株でHO endonuclease遺伝子を発現させたところ、組換え頻度の上昇がみられ、またその頻度上昇は数世代継続していた。ただ放射線損傷と比較して、より短時間で頻度が低下する傾向がみられたが、これについては現在さらに詳細な解析を行っている。また現在HO endonuclease認識部位を部分重複Ura4遺伝子以外の部位に組み込んだ株を作製している。この株を用いると、組換え頻度の上昇に、DNA損傷が直接関与しているのか、それとも間接的に関与しているものかを明らかにすることができる。またこのHO endonuclease認識部位にLac-O配列をもたせ、Lac-Iでpull down assayができる株を作成している。この株を用いると、2重鎖切断部位に集積するタンパクを解析することができると期待している。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)