コンピュータウィルスの確率論的モデル化とその能動的撃退手法の性能評価の研究
Project/Area Number |
15651077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | Waseda University (2005) The University of Aizu (2003-2004) |
Principal Investigator |
豊泉 洋 早稲田大学, 商学学術院, 助教授 (20315683)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | コンピュータウィルス / スケールフリーネットワーク / 到着間隔 / 確率モデル / 確率過程 / 性能評価 / アンチウィルス / 出生死滅過程 / 確立過程 |
Research Abstract |
本年度は、特に、メール添付によって増殖するメール型ウィルスを数理的にモデル化し、その有効な防御法を提案した。メール型コンピュータウィルスは、ユーザが保持するメールアドレスのデータを使用し、その感染ノードを探す。ノード間に相互のメールアドレスが保持されている場合にノード間にリンクが存在とするモデル化することにより、メールネットワークを考えることができる。過去の研究で、メールネットワークがいわゆるリンク先がランダムに選択されるのではなく、なんらかの選択的な機構によって生成されるスケールフリーネットワークとなることが実証されてきている。通常、これらのメールネットワークは大学内など限定されたユーザーのメールデータを収集することによって行われてきた。しかし、これらの特性は、コンピュータウィルスが拡散するインターネット上のネールネットワークの構造を表しているかは、必ずしも明らかでない。 この研究では、偽装されたアドレスデータの場合でも収集可能な、コンピュータウィルスの到着間隔データを使い、実際のインターネット上でのスケールフリーネットワークの構造を明らかにし、ウィルスの効果的な防御法を理論解析およびシミュレーションを用いて明らかにした。特に、スケールフリーネットワークに特有なハブノードにおいて防御を強化することにより、コンピュータウィルスの感染爆発を有意に遅らせることができる可能性を示した。また、コンピュータウィルスのデータを使うことで、メールアドレスネットワークの社会構造を観測、モデル化できる可能性を示した。これらの結果を国際会議や国内の研究会などで発表した。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)