Project/Area Number |
15652017
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
ヨーロッパ語系文学
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
服部 典之 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (50172937)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 あきら (玉井 アキラ) 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00079097)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 英文学 / スコットランド / 小説起源 / ダニエル・デフォー / トバイアス・スモレット / ウォルター・スコット / デフォー / スモレット |
Research Abstract |
本研究「イギリス小説起源論におけるスコットランド問題」は、3年の研究計画のうち、本年度が最終年度である。最大の目的である、複数の研究者との共同研究のなるようなインセンティブを得たいということは、イギリス18世紀研究における日本では最高権威である「日本ジョンソン協会」の第38回全国大会のシンポジウムを、本研究課題によって組織できたことにより、実現された。このシンポジウムの標題は「18世紀イギリス文学におけるスコットランド問題-国家と小説の確立」であり、研究代表者である服部が司会兼講師を務め、講師として山形大学助教授・大河内昌氏、神戸大学助教授・米本弘一氏、岡山商科大学助教授・西山徹氏を招き、本研究課題に関して、この三年間で議論してきた内容を統括し、さらに多数の学会員と共に議論、問題点を再確認する非常に充実したシンポジウムになり、本研究課題の重要性を世に喧伝する事にも役立ち、非常に充実した機会であった。 さらに、1年間を通し、様々な研究組織を訪れ調査し、ワークショップ等を開催することもでき、有意義であった。本研究課題に関する資料はこの3年間で入手可能なものに関してはほぼ網羅的に収集することができた。これもひとえに、科学研究費の補助があったからこそ可能であった。本研究の機会を与えていただいた関係諸機関、研究者等に心より感謝の言葉を述べたい。 本研究の初年度に専修大学で行った口頭発表「イギリス小説起源論におけるスコットランド問題-反乱のスコットランド」(於:18世紀イギリス文学・文化研究会第二回例会)を活字に纏めることができた。紙面の関係で口頭発表ではスモレットの「イングランド史」を扱った議論は割愛せざるを得なかったが、骨子を論文として発表できたのは意義深いことであった。論文は富山太佳夫他編『テクストの地平』(2005年3月25日発行、英宝社)所収の、服部典之「反乱のスコットランド-ジャック大佐とエドワード・ウェイバリー-」(pp.62-80)である。 以上の通り、三年間の研究を、大きな実績を挙げることができて、非常に大きな達成感を感じている次第である。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)