成人英語学習者における目標到達支援プログラムの構築に関する研究
Project/Area Number |
15652038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Foreign language education
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Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
岩田 京子 中村学園大学短期大学部, 食物栄養科, 講師 (30360324)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 成人教育 / 成人学習 / 英語教育 / 英語学習 / 生涯教育 |
Research Abstract |
文部科学省の「英語の使える日本人」構想など、学校教育機関における英語教育への期待は依然にも増して高く、児童、生徒、学生など青少年の英語学習者を対象とした研究も盛んに行なわれてきた。しかし、一方で、「学校」を卒業した成人の英語学習者についての研究は少ない。英語が生涯学習としても定着し、グローバル化が進むなかで、成人の英語学習の現状と、そこから見える課題をまとめることが、本年度の研究のひとつの目標であった。 成人英語学習をとりまく現状として、(1)日本人の英語観、(2)企業における英語政策、(3)商業化、IT化された英語学習、の3点が大きな特徴としてあげられる。日本人の英語観については、多くの言説がある。そのほとんどが、否定的なもので、日本人のメンタリティや歴史観に関連したものであることがわかった。企業において、TOEICのスコアを昇進や昇格の条件にしたり、スコアの伸長に報奨金を出したりと、TOEICを使った「アメとムチ」の英語政策を行なっている。成人の英語学習は、市中の英会話学校や書籍など商業化されており、また、近年のIT化は学習手段の多様化をもたらした。 上記の現状を肯定的に考慮し、成人英語学習の課題をまとめた。すなわち(1)学習ニーズの多様化、高度化、顕在化への対応、(2)学習環境の整備、(3)学習支援者の創出である。成人英語学習者の今日的ニーズを把握し、それに対して、適切な学習環境を提供し、おとなの学びを支える成人英語教育者の育成が必要とされるだろう。 本研究の展開としては、日本語、他外国語を含めての言語政策のなかで、成人の英語学習はどうあるべきかという議論を行なっていきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)