草創期民俗学における女性民俗研究者の研究史的位置づけ
Project/Area Number |
15652047
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中込 睦子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (60302337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉石 あつ子 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (60316669)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 女性民俗研究者 / 主婦論 / 民俗学史 / 瀬川清子 / 能田多代子 / 江馬三枝子 / 年譜 / 著作目録 / 郷土研究誌 / 生活史 |
Research Abstract |
本研究では、草創期民俗学において女性民俗研究の分野で主導的な役割を果たした瀬川清子、能田多代子、江馬三枝子の3名に焦点をしぼり、各々の年譜・著作目録の作成を通じてその生活史的背景と学問形成の軌跡を明らかにし、女性研究者の業績を民俗学史の中に正当に位置付けることを課題としている。最終年度にあたる平成17年度は、過去2年間の文献検索と現地での聞き取り調査によって得られた資料のとりまとめと分析を行うための検討会を行い、その結果に基づいて成果報告書を刊行した。検討会では、初年度から継続している瀬川・能田・江馬の年譜・著作目録を完成させるべく、これまでに収集した文献資料および関係者への聞き取り資料を詳細に分析し、また各研究者の研究動機、研究経過と問題意識の深化、その背景となる生活史的事実、同時代の学問状況と他の民俗研究者との交流などを含めた評伝を作成した。とりわけこれまで研究の手薄であった能田と江馬の研究活動については、その動機付けを与え、かつ各々の研究課題の生成・発展に深い影響を与えた能田太郎、江馬修の研究・創作活動との関係、および柳田国男の女性論(主婦論)との関係に着目して検討を行い、その学史的意味を考察した。年譜・著作目録、評伝の作成にあたっては、事実確認のため青森県五戸地方、岐阜県高山市において短期の補充調査を実施し、成城大学柳田文庫等でも資料検索を行って記述の正確を期した。これらはすべて研究代表者と研究分担者の共同作業として行われており、検討会での討議に基づいて、報告書を分担執筆している。また、年譜・著作目録の作成、資料類の整理については、前年度に引き続いて特に依頼した研究協力者の協力を得て確認・増補・入力作業を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)