Project/Area Number |
15652049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
韓 敏 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 助教授 (10278038)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 毛沢東の記憶 / 毛沢東の神格化 / アニミズム / ベトナム / ホーチミンの記憶 / ホーチミンカルト / 社会主義革命 / 国民国家のシンボル / 毛沢東カルト / 毛沢東廟 / 毛沢東彫刻 / ノスタルジア / 記憶 / 毛沢東観光 / 中国 / チベット族 |
Research Abstract |
16年度の一年間、実施計画の通り、二つの研究計画を実施してきた。 まず、毛沢東の記憶との比較を行うために、ベトナムでホーチミンの記憶と神格化について現地調査を行った。8月30日から9月14日までの15日間、ホーチミンがかつて足跡を残したベトナムの北部Tan Trao、ハノイと中部のゲアン省Vinhの町と農村部でホーチミンの死去35周年の祭祀活動に参加し、ホーチミン陵、ホー博物館、ホーの家、ホーの両親の村、ホーの父系親族集団が建てたホーチミン廟、ホーチミンが他の神々と一緒に祀られている道教的施設である廟、仏教中心の寺、母教を中心とする殿などの宗教的施設、十五軒ぐらいを調査し、ホーチミンの神格について調べた。また、10代から104歳までの100人以上のベトナムの人びとをインタビューした。彼らは学者、作家、高校生、大学院生、農民、労働者、軍人、商売人、宗教的聖職者、ホーの父系親族集団とダイという少数民族の人たちである。調査を通して、ベトナム国家と民衆による、二通りのホーチミンカルトの実態を明らかにした。 また、中国調査の資料を分析し、「毛沢東の記憶と神格化--中国陝西省北部の三老廟の事例研究にもとづいて」というタイトルの論文を完成した。1990年代に陝西省北部に現れた三つの毛沢東・周恩来・朱徳を祭る施設である「三老廟」の形成過程に焦点を置いて、毛沢東の二元性、及び陝北の民衆による毛沢東の神格化のプロセスとメカニズムのモデルを提起した。筆者は「三老廟」の出現の原因について,陝北の革命根拠地の歴史記憶,中国宗教の基盤を成しているアニミズムと儒教的「慎終追遠」の倫理観・宗教観,改革開放後に新たに生じた社会問題と関連して分析し,毛沢東の神格化に関する人類学的研究の可能性を提起した。 上記の研究活動を通して今後の毛沢東とホーチミンのカルトを比較するために基本的研究を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)