脊髄性筋萎縮症児における残存運動機能を活用したコミュニケーション形成の研究
Project/Area Number |
15653079
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
村上 由則 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (90261643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 好成 (水谷 良成) 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40183959)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 進行性脊髄性筋萎縮症 / コミュニケーション形成 / 幼児 / コミュニケーション装置 |
Research Abstract |
2名のSMA児を対象にして、以下のような研究・教育実践が実施された。 1.対象児の指動作を的確にスイッチ操作に結びつける床上環境及び肢位の検討 15・16年度2年間の研究で、左右の意図的指動作を的確にスイッチ操作に結びつけるためには、床上環境の影響と動作に伴う肢位の変化の影響を抑制する必要があることがわかった。そこでスタビリティとフレキシビリティを両立させるスイッチシステムを作成した。17年度はこのシステムをより安定性の高いものとするとともに、コミュニケーション用のソフトウェア提示のためのノートブックコンピュータを設置するテーブルのセッティングを検討した。その結果、指動作17°程度の圧力6g程度で動作するスイッチシステムを作成し、観察上は安定して動作することが確認された。 2.見本合わせ課題のためのコンピュータプログラムの開発と実践研究 15・16年度2年間の研究で、見本合わせとYes-No反応の形成の可能性が推測された。17年度は、コンピュータ画面をスキャンすることで選択肢を提示でき、課題内容と反応を自動記録・保存する機能を備えたプログラムを用いた実践、それに引き続きYes-No選択による音声出力が可能なソフトウェアにより実践を行った。その結果、上記1の床上環境と肢位が適切にセッティングされている状況では、意図的な選択が可能であることが定量的記録からも確認された。 3.身体・運動機能への影響について 脊髄性筋萎縮症は筋の萎縮が進行する疾患であり、一般にわずかに動いていた身体・運動機能さえも、年齢とともに後退することが予想された。しかし作業療法士による徒手筋力測定では、実践で活用された手・指については、筋力は低下していないとの知見を得た。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)