プロリンを基軸とするペプチド立体配座固定モデルの系統的合成に関する研究
Project/Area Number |
15655029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千葉 一裕 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20227325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 克和 東京農工大学, 農学部, 助手 (10302910)
蓮見 恵司 東京農工大学, 農学部, 教授 (20208474)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | プロリン / 立体配座 / ペプチド / 電解 / 電気化学 / チオール / 金 / イミニウムカチオン |
Research Abstract |
本研究では、天然のプロリンを直接電解することにより、相応するイミニウムカチオンとして保持し、これに種々の官能基導入反応を経由して、さらに環構造を構築する方法の確立と、多様に立体構造を変換したペプチドユニット物質を供給することを目的とした。 我々はこれまでに、プロリンを特定の条件の下で電解酸化することにより、相応するイミニウムカチオンを一時的に蓄積させることを可能にした。このカチオンを完全に捕捉し、必要なときにのみ再度穏和な条件で反応性の高いイミニウムカチオンを発生させることができれば、プロリン骨格を足がかりに立体配座を固定化した多用なペプチドの部分構造を系統的に構築できるようになる。そこで、はじめにプロリンの各種アミド誘導体を電解酸化して生成したイミニウムカチオンを導電性固体表面のチオール基でトラップした。完全にトラップした後、導電性固体に電位を付与し、種々の官能基をプロリン残基部分に導入する方法を新規に開発した。これにより、多様な立体配座を有する一連の誘導体の簡便な合成が可能になった。また本法を利用することにより、生体タンパク質の酵素消化物であるペプチド混合物のプロリン残基に対して選択的に官能基修飾ができることが明らかになり、タンパク質発現による生命現象解明に有用な手法を堤供できると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)