Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
Dawson型ポリオキソメタレート[α-P_2W_<18>O_<62>]^<-6>及び一部の[WO_6]ユニットを[VO_6]ユニットに交換した置換体(D_<3h>対称)と,マクロカチオン(D_<3h>対称)との複合化を行い,(NH_4)_4[Cr_3O(OOCH)_6(H_2O)_3]_2[α-P_2W_<18>O_<62>]・15H_2O(1a),(NH_4)_5[Cr_3O(OOCH)_6(H_2O)_3]_2[α_2-P_2VW_<17>O_<62>]・15H_2O(2a),(NH_4)_7[Cr_3O(OOCH)_6(H_2O)_3]_2[α-P_2V_3W_<15>O_<62>]・15H_2O(3a)が得られた.複合体を373Kで真空排気すると,結晶水がすべて脱離したゲストフリー相1b-3bが得られた.複合体1a-3a,1b-3bはすべてハニカムパッキングを有し,複合体の構成イオンの対称性(D_<3h>)が結晶構造(hexagonal, P6_3/m)に反映された.複合体のa(b)軸長はほぼ同様であったが,c軸長は1a>2a>3a,1b>2b>3bの順に縮小した.複合体1b-3bは,c軸と垂直方向に空隙を有し,複合体の構成原子のvan der Waals半径から算出した空隙径は,1b(3.85Å)>2b(3.56Å)>3b(3.25Å)の順に縮小した.従って,ポリオキソメタレートの負電荷が大きいほどc軸長及び空隙径は縮小した.複合体3bの水収着量の経時変化は速度定数の異なる一次式の重ね合わせで再現された.それぞれの過程は空隙内への水分子の拡散と拡散に伴うc軸長の伸長に由来すると考えられる.一方,複合体1bの水収着量の経時変化は水分子の拡散のみの速度定数を用いて再現できた.また,複合体1bは約10mol/molのエタノールを収着し,2bは高蒸気圧で約2.5mol/molのエタノールを収着し,3bはエタノールを全く収着しなかった.
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