Project/Area Number |
15656223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Naval and maritime engineering
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
新開 明二 九州大学, 工学研究院, 教授 (10112301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悟 九州大学, 工学研究院, 助教授 (00253542)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 情報美学 / 数量的マクロ美学 / 数量的ミクロ美学 / 動的均斉論 / 船舶側面形状 |
Research Abstract |
情報美学の考え方の骨子となっている記号論的観点と情報理論的観点に基づく客観的・抽象美学を採用することとし、具体的には、数量的マクロ美学と数量的ミクロ美学を分析の道具として用いた。船の美の分析にあたり、日本で建造され日本近海で就航している多数の客船・フェリーを分析対象船として採用しシリーズ計算を実施して、面積分割法と船の美との関係について論考することを研究の目的とした。明らかにした項目は次の3点である。即ち、(I)美学の視点から、提示された分析手法の位置付けの明確化、(II)動的均斉論に基づく船の側面形状の面積分割法と船の美との関係の意味付け、(III)設計原理の概念と異なった観点から造形(デザイン)の指針の確立を図ることである。 まず、数量的マクロ美学と数量的ミクロ美学に基づく数理解析を実施して、動的均斉論に基づく面積分割法の分析結果の評価を行い、その結果に基づき、一般の造形デザインに共通する基礎理論の論証を試みた。 次に、数量的マクロ美学と数量的ミクロ美学に基づく数理解析を継続して実施し、動的均斉論に基づく面積分割法の分析結果の評価を行った。 船の美の分析手法の確立とデザイン基礎論の検討において理論的な論証で一応の成果が得られたが、手法の汎用化促進の検討において、船舶設計簡易CADシステムと画像処理ソフト(フリーソフト)との連結が上手くいかず、いくつかの課題を残した。本研究で得られた成果を踏まえて、一般造形デザインに共通する基礎理論の論証研究を継続する必要がある。
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