バクテリアにおける二本鎖特異的リボヌクレアーゼによる遺伝子発現調節
Project/Area Number |
15658028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
前田 理久 明治大学, 農学部, 助教授 (70287887)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ribonuclease / post-transcriptional regulation / mRNA stability control / ribonuclease III / RNA stability control |
Research Abstract |
Alcaligenes denitrificansA41株において、bph遺伝子群のmRNAはノーザンブロットおよびプライマー伸長解析からbphEからbphDまでの間で2カ所プロセシングを受けていることが明らかとなった。切断後の断片の内、中央部に位置するmRNA分子がクリアなバンドを示していることから、各部分の安定性をリファンピシン阻害実験を行って評価したところ、中央部分のmRNA分子の安定性が他の部分と比べ異常に高いことが明らかとなった。これはこの部分のmRNAがコードしているのが基質であるビフェニルからジヒドロキシ体にする酵素であることから考えると、ビフェニルの毒性を迅速に解毒するために必要であり、新しい環境適応の例として意義深い発見であると考えられる。 この転写後調節のメカニズムを解明するために上流側のプロセス部位について解析を行った。このプロセス部位をふくむORFの欠失株を作製し、プライマー伸長解析および定量的RT-PCRを行った。プロセス部位のゲノム領域を欠失させることで、伸長バンドが検出されなくなったことから、この領域が転写後調節において重要であることが示唆された。また、プロセス部位前後のmRNA量の定量から、野生株では中央部に比べ上流部のmRNA量が1/10程度であったが、欠失株では中央部と上流部のmRNA量はほぼ同程度であった。このことは、プロセス部位でプロセスされることがmRNAの安定性に変化を与えていることを示唆している。引き続き上流側プロセス部位の必要最少構造の決定とプロセシング機構について研究を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)