Project/Area Number |
15659114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
斉藤 隆 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50205655)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | ERM / モエシン / 樹状細胞 / 免疫応答増強 / ノックアウトマウス / Phagocytosis / 感染抵抗性 / T細胞 |
Research Abstract |
これまでphenotypeが見られなかったMoesin欠損マウスにおいて、in vivoで卵白アルブミンやKLHなどの抗原を免疫すると、抗原特異的T細胞応答の亢進が見られた。T細胞とAPCを種々のサブポピュレーションに分離して調べた結果、T細胞反応には大きな差はないが、樹状細胞DCの抗原活性化能に違いがあることが判明した。ERM蛋白の発現を解析した結果、T, B, DC細胞ではMoesinがERMの中で主要であるが、Moesin欠損マウスにおいては、T,B細胞ではEzrin,Radixinの相補的な発現増加があるにも関わらず、DCでは見られず、欠損マウスでphenotypeがでる理由の一つと考えられた。そこで、欠損マウス由来のDCの機能を解析した。Moesin欠損DCではKLHのような可溶性抗原に対するT細胞活性化の亢進がみられるが、バクテリアなどのphagocytosisが亢進していた。反応の亢進に関与する種々のco-stimulation分子・受容体の発現に変化はなかった。正常では未熟型DCがphagocytosis能が強く、成熟型DCでは低いが、Moesin欠損DCでは成熟型DCでも取り込み能が亢進していることが判明した。こうしたin vitroでのDCによる抗原提示の亢進とT細胞応答の増強が実際にin vivoでも反映して免疫応答の増強が見られるかを寄生虫感染系を用いて調べたところ、明らかに感染に優位な抵抗性を示すことが判明した。一方、当初考えていた、ERMによるT細胞膜上でのraftやTCR等の動態の制御に関しても解析したが、ERMのredundancyのためか、優位な差を認めなかった。ERMの2つ目の欠損マウスとしてRadixin-KOマウスを現在引き続き解析しており、DC活性におけるERMのユニークな機能調節を明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)