セマフォリン分子CD100による気道での負の免疫応答制御機構の解明
Project/Area Number |
15659115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
熊ノ郷 淳 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10294125)
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | asthma / CD100 / mast cell / CD72 / regulatory T-cell |
Research Abstract |
セマフォリンファミリーは従来神経系の発生におけるガイダンス因子として同定されてきた分子群であるが、「免疫セマフォリン分子群」と呼ばれる免疫系で機能する分子群の存在が近年浮かび上がりつつある。本研究計画ではCD100を分子基盤とした気道での負の免疫調節機構の解明を目指し以下の解析を行った。 1)マウスを用いたOVA感作による喘息発症実験を行い、CD100欠損マウスでは野生型マウスに比べ気管支周囲のリンパ節での抗原特異的T細胞のprimingが障害され且つTh2細胞分化への偏りも認められないにも関らず気道過敏性が亢進していることを明らかにした。 2)CD100欠損マウスではOVAをあらかじめ経鼻投与しておくことにより誘導されるnasal toleranceが障害されていた。しかしながら予めリコンビナントのCD100蛋白を投与しておくと野生型と同程度のnasal toleranceが誘導された。 3)予め抗TNP-IgEを感作させておいたマウスにTNPを静脈内投与することにより誘導されるanaphylaxis反応はCD100欠損マウスでは野生型マウスに比べて亢進していた。 4)骨髄由来肥満細胞及び腹腔から調整した肥満細胞を用いてCD100及びCD72の発現をFACSを用いて解析したところ肥満細胞におけるCD100及びCD72の発現を確認した。更にCD100欠損マウス由来の骨髄由来肥満細胞ではFcεR刺激により肥満細胞から放出されるケミカルディエーターが亢進していた。この亢進はリコンビナントCD100の肥満細胞への前処理により回復した。 以上の知見から「免疫セマフォリン分子を分子基盤としたアレルギー反応制御」への可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)