C型肝炎ウイルスコア蛋白と結合するDNA修復酵素の遺伝子クローニング
Project/Area Number |
15659176
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Nagasaki Medical Center |
Principal Investigator |
石橋 大海 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 臨床研究センター長 (80127969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 稔 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 先端技術研究部長 (40217906)
八橋 弘 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター, 臨床研究センター, 治療研究部長 (50360855)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / HCVコア蛋白 / DNA修復酵素 / 遺伝子クローニング / 肝発癌機構 / DNA修復機構関連蛋白 / 哺乳類細胞発現ベクター / 肝細胞癌 |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルス(HCV)感染の持続感染が肝細胞の癌化に深く関わっていると推察されている。肝発癌機構として、HCVコア蛋白が発癌過程に関与する様々な宿主因子と相互作用してC型慢性肝炎からの発癌を誘導する可能性が提唱されている。 本研究は、HCVに伴う肝発癌機構を解明する目的で、HCV-コア蛋白がDNA修復機構関連蛋白と結合することにより、その機能を修飾してDNA修復を阻害する、という仮説をたて研究を開始した。 まず、HCV-コア蛋白と結合する蛋白を遺伝子レベルで網羅的なスクリーニングをおこない、この仮説を検証することとした。HCVコア蛋白をほ乳類細胞中に高発現させ、そのときの宿主細胞におけるDNA修復酵素への影響を調べた。HCVはジェノタイプによりさまざまな領域に変異体や特異性があることから、日本人に多い1b患者血清から、HCV-RNAを単離、cDNAを作製し、コア蛋白コード領域をクローン化した。次に、内部配列を確認し、1b野生型のクローンを選択し、哺乳類細胞発現ベクター(tag付き)に挿入した。作製したベクターを培養細胞株に遺伝子導入し、HCV-コア蛋白の発現をWestern blot法で確認したところ、コントロールベクター導入細胞では、tag蛋白の発現は確認できたが、コア蛋白領域を含むベクターでは発現が確認出来なかった。 現在、他の培養細胞株を用いてHCVコア蛋白安定発現株の取得を目指しているが実現できていない。実現できたら、肝細胞からのcDNAライブラリーの作製に着手する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)
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[Publications] Yoshida H, Tateishi R, Arakawa Y, Sata M, Fujiyama S, Nishiguchi S, Ishibashi H, Yamada G, Yokosuka O, Shiratori Y, Omata M: "Benefit of interferon therapy in hepatocellular carcinoma prevention for individual patients with chronic hepatitis C."Gut. 53(3). 425-430 (2004)