発生工学を用いた単球系幹細胞による冠動脈内皮再生化誘導法と再狭窄予防法の開発
Project/Area Number |
15659190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松原 弘明 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10239072)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 再生医学 / 再生医療 / 幹細胞 / 内皮再生 / 再狭窄 / 接着因子 |
Research Abstract |
骨髄単核球には内皮系特性を持つ幹細胞群が存在する。この内皮系細胞は虚血部位に移植されるとVEGF・bFGFなどの血管新生因子を供給するとともに、成熟内皮細胞へと分化する。私達はこの骨髄細胞移植を血管新生治療として確立してきた(Lancet 2002;360:427-435)。この内皮系細胞はL-selectin,β1-integrinなどの細胞接着因子のほか内皮細胞表面マーカー群やeNOS,CNPなどの血管平滑筋細胞(VSMC)増殖抑制因子も発現する。このことは内膜傷害血管において骨髄幹細胞が傷害部位に接着し内皮再生→新生内膜増殖抑制を発揮する可能性を示唆する。ラット頸動脈バルーン傷害モデルを用いた基礎実験により、骨髄内皮系細胞の静脈内投与はケモカイン(MCP-1)存在下で投与された時のみ血管傷害部位に接着して、内皮再生→新生内膜増殖抑制を発揮し、マクロファージとしての血管内侵入はないことを見いだした。冠動脈硬化巣や虚血性心疾患症例では局所・血中MCP-1濃度が上昇していることを考えあわせると、これは自家細胞移植を用いた初めての再狭窄抑制治療となる可能性が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)