TTPにおける遺伝子変異の同定と血中抗ADAMTS13抗体の検出による早期診断
Project/Area Number |
15659232
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村田 満 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50174305)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 血栓性血小板減少性紫斑病 / vWF-CP / 溶血性尿毒症症候群 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は薬剤、感染などが引き金となって発症する、または特に誘因なく発症する原因不明の重篤な疾患である。その発症機序としてADAMTS13に対する自己抗体やADAMTS13の変異による活性低下が知られている。日本人TTP患者でのADMTS13遺伝子変異、および正常人の多型を包括的に検索し変異のカタログを作成すること,これらと正常人での多型とADMTS13活性の関連を調べ活性に影響するものを推定し,これをin vitroの発現実験で確認すること,さらに抗ADAMTS13抗体出現の早期診断を目的としてADAMTS13の組み換え蛋白を作成し、これを抗原とした抗ADAMTS13抗体の検出系を確立すること、そして頻度の高いSNPがあれば、これによる変異分子を発現しこれに対する抗体も作製することが本研究の目的である。昨年度までの研究でADAMTS13遺伝子のexon領域の新規遺伝子多型のスクリーニングを行い発見された3つのSNP(Q448E,P475S,S903L)について、HEK293細胞での発現解析を行い,一アミノ酸置換が機能に与える影響を検討し、P475Sではその活性が著明に低下することを示した。またP475S変異と虚血性脳血管障害や冠状動脈疾患との関連について報告した。さらにADAMTS13の血中濃度とVWF(これはADAMTS13の基質である)の血中濃度および活性についてP475S多型との関連で検討しADAMTS13多型(P475S)は血中ADAMTS13活性の決定要素のひとつであることが示された。今年度はTTPを高頻度に繰り返す一家系の遺伝子解析を行い、あらたな変異を発見した。またこれを発現系にて確認した。今後は活性測定法であるFRETS-VWF76などを中心にADAMTS13測定方法の標準化を進めてゆくことが肝要と思われる。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)