Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
視覚情報は神経伝達物質の高速で持続的なリリースにより伝達され,刺激を受けた時のみ伝達物質を放出する普遍的な神経情報伝達とメカニズムが明らかに異なる.網膜では,シナプス小胞膜回収(エンドサイトーシス)に必須のアンフィファイシンIに580アミノ酸残基の挿入された新規バリアント,アンフィファイシンIr(amph Ir)が発現していることを我々は2002年に報告したが,本研究でamph Irが視覚情報伝達の根幹となる網膜リボンシナプスのプレシナプスに特異的に局在し,持続的な神経伝達物質放出に対応した効率的なエンドサイトーシスの分子メカニズムに密接に関与して機能している事を明らかにした.(Eur.J.Neurosci.,2004 in press) 1,amph Ir抗体による免疫電子顕微鏡観察,および各種シナプス関連タンパク質に対する特異抗体との二重蛍光組織染色・共焦点レーザー顕微鏡観察で,amph Irがリボンシナプスに特異的で,しかもプレシナプスにのみ発現していることを明らかにした. 2,amph Irは従来型amph Iの2カ所に挿入を持つバリアントであるが,amph Iのドメイン構造は保たれている.抗amph Ir特異抗体による免疫沈降で,amph Irはin vivoでamph II (アンフィファイシンII,amph Iのアイソフォーム)とヘテロコンプレックスを形成し,エンドサイトーシス関連タンパク質ダイナミン,クラスリン,α-アダプチンと複合体を構成していることを証明した.Amph Ir複合体構成タンパク質はリボンシナプス内でamph Irと共局在することが示された. 3,全長を発現させたamph Ir-GST融合タンパク質を用いたプルダウン法とマススペクトルによるプロテオーム解析により,α-adducinがamph Irと結合することを見出した.Amph Irの関与する新規エンドサイトーシス機構の存在を示唆しており,現在解析を進めている.
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