Project/Area Number |
15659422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plastic surgery
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
坂村 律生 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (90322106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 実 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (50196432)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 同種胸腺移植 / 免疫寛容 / prefabricated |
Research Abstract |
研究の目的: 同種手移植が臨床的にすでに日本以外で数例行われたが、生命維持器管以外の同種組織移植を推進するためには、免疫寛容の安全な導入の実験的根拠が必要である。胸腺移植や胸腺内へのdonor細胞注入による免疫寛容が考えられているが、本研究では、免疫抑制剤の短期使用(1回投与)とprefabricated同種胸腺移植による免疫寛容導入の可能性について検討した。当初予定の血管柄付き同種胸腺移植、血管柄付き同種腸骨移植によるものは、技術的問題から上記方法に変更した。 実施方法: 1群:Brown-Norwayラット(BN)の広背筋皮弁を腋窩動静脈を茎とした遊離筋皮弁として採取し、Lewisラット(LEW)の露出させた腋窩動静脈断端に端々吻合(3ペア)、LEWの鼠径皮弁を大腿動静脈を茎として挙上しBNの腋窩動静脈に端側吻合(1ペア)、LEWの腋窩動静脈を茎とした広背筋皮弁をBNの大腿動静脈断端に端々吻合(1ペア)し、移植を施行した。手術終了24時間後に免疫抑制剤(FK504)5mg/kgを1回のみ筋肉内注射し皮弁の生着期間を観察した。 2群:BNの広背筋皮弁を挙上し、側胸部皮下を通して前胸部へ移行後、胸骨を一部割って露出させた胸腺を少し引き出し、移行した広背筋皮弁の広背筋と胸腺の一部を縫合した(準備手術)。準備手術後2週以上経過してから、胸腺を付けた広背筋皮弁を腋窩動静脈を茎とした遊離筋皮弁として採取し、LEWの露出させた腋窩動静脈断端に端々吻合し、移植を施行した。手術終了24時間後に免疫抑制剤(FK504)5mg/kgを1回のみ筋肉内注射し皮弁の生着期間を観察した(5ペア)。 結果: (筋)皮弁の生着期間に両群で差は認められなかった。よって、FK506(5mg/kg)の1回筋肉内投与とprefabricated向種胸腺移植による遊離筋皮弁の生着延長効果はなく、当研究の条件下でのprefabricated同種胸腺移植による免疫寛容導入の可能性は否定的と判断した。
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