Project/Area Number |
15700027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Software
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
安田 絹子 電通大, 助手 (80345420)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 検索システム / ファイルシステム / バッファ管理 / データベース / インデックス生成 / 分散ストレージ |
Research Abstract |
本年度の研究実績として、大きく分けて以下の3つの成果が挙げられる。 第一に、全文検索をベースとした分散ファイルシステム実現の第一ステップとして、複数ファイルシステム上のデータを一括して検索・管理するための分散検索システムを構築した。本システムは、ユーザ空間で動作するサーバ・クライアント構成の分散システムである。本システムでは、ファイルサーバなどのストレージを有するマシンがクライアントとなり、検索システムが動作している中央サーバに対して定期的にストレージ上のデータとその更新情報を送信する。クライアントからのデータを受信したサーバは、そのデータをサーバ上で動作する検索エンジンにかけ、検索インデックスを構築する。 第二に、ファイルシステム上で動作するアプリケーションの性能を妨げずにメタデータ処理などの管理処理を行うためのバッファ管理機構の研究を行った。本研究で掲げた検索システムに関わらず、ある程度高度なデータ管理を行おうとすると、ファイル操作以外の管理処理(インデックス生成や不使用領域の回収など)が必要となる。しかし、こうした処理を通常処理と並行して単純に動作させてしまうと、通常処理の性能を低下させる原因となってしまう。そこで、あるタイプのプロセスにおいて「控え目な」バッファ管理を行わせることで、通常処理プロセスへの影響を少なくするような手法の探求を行った。 第三に、検索とファィルシステムの融合の試みの一つとして、SQLデータベースとファイルシステムを結合したSQLファイルシステムを試作した。本システムは、SQLエンジン(SQLパーサ、B木管理機構、SQL仮想マシン)をカーネルモジュールとしてOS内に埋め込み、そのインターフェースとして仮想デバイスやファイルシステムを結合したものである。こうした試みの有用性は未知であるが、例えばSQLエンジンをコアとするデータ指向ユビキタスノードの第一ステップとして位置づけることも可能であると考えている。
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