移動中の利用者のアウェアネス情報の獲得と伝達に関する研究
Project/Area Number |
15700059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Computer system/Network
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
吉野 孝 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (90274860)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | モバイルグループウェア / アウェアネス / 状況共有 / 携帯電話 / Bluetooth / センサ / RFID / PDA / ユビキタス / 協調作業 / リアルタイム |
Research Abstract |
モバイル機器と無線ネットワーク技術の普及により,ユーザは移動中に他のユーザとコミュニケーションを取ることが可能となり,モバイルグループウェアを用いた協調作業を行うことが可能となりつつある.しかし,移動中に協調作業を行う場合は,自分の作業環境と他のユーザの作業環境とが同じであることは期待できない.そこで,移動中のユーザ間において効果的な状況情報を共有するために,ユーザ周辺の環境情報を,各種センサを用いて計測し,そのデータを他のユーザと共有するセンサ情報を共有可能なモバイルシステムの開発を,下記の設計方針にもとづき行った. (1)協調作業を妨げないセンシング:環境情報を計測により協調作業を妨げないために,計測端末と協調作業用端末とは別々の端末として実装する. (2)協調作業用端末を制限しない:ユーザの状況によっては携帯電話やPDAのような携帯端末だけではなく,室内でデスクトップPCを利用することもあるため,モバイル機器からデスクトップPCへとシームレスに作業環境を移行できる必要がある.そこで,計測端末と協調作業用端末とのデータの送受信にはBluetoothを用いることで,様々な機器との接続性を持たせる. (3)センシングデータのリアルタイム共有:移動中に変化するユーザの状況をリアルタイムに伝達できるとともに,協調作業自体もリアルタイムに行えるために,作業端末はインターネットに接続し,インターネットを介してリアルタイムな状況の共有を行う. 開発したシステムを用いて取得したセンサ情報によって,どの程度の精度でユーザの行動を推測することができるかを検証した.その結果,ユーザ周辺の明るさと温度からユーザが屋内にいるのか屋外にいるのかを推測できることがわかった.また,加速度センサによって,ユーザが歩いているかどうかを推測できることがわかった.さらに,ユーザが電車に乗って移動しているということも推測できる可能性があることがわかった.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)