Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
本研究は,動的記憶管理が必須となる応用プログラムであっても効率の良いタスクスケジューリングを行うことができる新しいタスクスケジューリング手法CP/MM(Critical Path/Memory Management)を提案し,Java言語で記述されたワークフロー型分散アプリケーションを対象に実装して評価を行い,特にクリティカルパスが長い分散アプリケーションを効率的にスケジューリングでき,効率的な並列分散実行が可能であることを評価実験により確認した. GridコンピューティングはPC,ワークステーション,高性能計算機,データベース等をネットワークで接続し,異機種分散コンピューティングシステム上で高速化や大規模データ処理が必要な科学技術計算等を効率的に行うためのネットワークコンピューティング技術である.この分野の世界的な研究グループであるGlobusプロジェクトが提供しているGlobus Toolkitにおいて,科学技術分野以外のビジネス分野等でも利用することを目的とした新たな枠組みも取り入れられ,急速に普及しつつある. Data GridのようにXMLのような半構造データを扱う場合やJavaやRubyのようなオブジェクト指向型言語を利用する場合,動的記憶管理が必須となるGridコンピューティングを行う場合が今後増えることが予想される.この動的記憶管理は,何らかの仕組みがない限り,いつ起動されるのか,どのくらいの時間を要するのかが,予測困難であるため,実際にタスクスケジューリングに及ぼす影響は大きかった.本研究は,こうした動的記憶管理が必須となるGridコンピューティングを行う場合でも,効率的なタスクスケジューリングを行うためにGlobus Toolkit等他のツールやミドルウェアと連携して使用すべき重要な基礎技術である.
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