Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
近年,ユビキタスコンピューティングが注目されている.ユビキタスコンピューティング環境では,身の回りのありとあらゆる物体にコンピュータが内蔵され,我々はそのコンピュータを通じてさまざまな情報を獲得することができるようになる.また,ユビキタスコンピューティング環境では,データの交換形式としてXMLが用いられることが予想されるため,大量のXMLデータを効率よく扱うことのできるXMLデータベースがますます重要になる.このため本研究では以下のような機能を有するユビキタスコンピューティング環境向けの能動型軽量XMLデータベースに関する研究を行う. 本年度は,平成15年度の研究成果を元に以下の項目について研究を行った: ●関係データベースを基盤としたXMLデータベースにおいて,効率的な処理を実現するための手法を開発した.XMLデータでは,その性質からサイズ以上にノード数が増加するため,関係データベース上での問合せ処理が効率的に行えないという問題がある.しかしながら,多くの場合,ある問合せを処理するのにXMLデータ全体は必ずしも必要ではなく,問合せに応じたデータの一部分さえあれば十分であることが多い.このデータアクセスの局所性をうまく利用するために,ディスク上に置かれたXMLデータから,問合せ処理に必要な部分のみを関係表へ動的にマッピングする手法を考案した. ●小型計算機向けのXMLデータ格納方式を開発した.小型の計算機は一般的に少量の二次記憶しか搭載されない.このため,これらのデバイスにおいても最適な問合せ性能を発揮できるよう,問合せに関する統計情報を用いて,XMLデータを分割,格納する方式を提案し,その有効性を実験によって示した.
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