人間の情報処理特性の工学的把握と支援システムへの応用に係わる研究
Project/Area Number |
15700109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関根 太郎 日本大学, 理工学部, 講師 (60287589)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 認知科学 / 走行支援道路システム / 次世代交通システム / 情報システム / 情報処理 / ヒューマンインターフェース / 視覚情報 / 支援システム |
Research Abstract |
研究成果として,人間の情報処理過程の対象として運転操作を取り上げ,模擬交通状況下の視線行動と運転行動(車両挙動)の特徴を数パターンの組み合わせに絞り込み,右折と左折においても人間の情報処理の特徴を比較することができたことが挙げられる.この結果を踏まえ,限定された状況下ではあるが有効な情報提示などの支援項目ならびに支援のタイミングを提案する足がかりを得た. また,支援システムへの応用を最終目標とした特徴分類に基づく人間行動データベース構築を実現するため,より一般事例になる実路におけるデータ収集を試みた.そのデータと基礎実験データ特徴を比較し,特徴分類の再検討を行った.特定の被験者に対する同一コース上での複数データを解析し,人間の操作・タイミングがどの程度外界の条件や外乱によりばらつくかを抽出した. 人間の情報処理過程の対象として運転操作を取り上げ,模擬交通ならびに実路状況下の視線行動と運転行動(車両挙動)の特徴を数パターンの組み合わせに絞り込むことができた.特に,航空宇宙分野や原子力プラントのように非常に限られたスキルを持つ作業者に対する情報提示支援ではなく,一般的な人間に対するデータを計測できたことは普遍性を確立する足がかりになったと考える.なお,データ解析に伴い,特に加齢者のデータ計測・抽出に対して計器を加齢者へある程度の時間装着し計測する手法に問題が出た.そのため計画にある統計的な手法でデータを標準化するには至らなかった.しかしながら実験中に精度良く実施するためのノウハウが蓄積されたことはこの研究の新たな知見であり,今後の高齢社会をより快適かつ安全にする研究を遂行する上での成果といえる.
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)